地面を押すほど、体は軽くなる
私たちはいつも「重力」の中に生きています。
体は地球に引かれながら、その反対方向へ自然に伸びようとしています。
これは、ニュートンの〈作用・反作用の法則〉そのもの。
足で地面を押すと、その力は地面から返ってきて、背骨を通して上へと伝わります。
この力が、体を自然に「引き上げる」感覚を生み出すのです。
多くの人は地面をうまく押せていない
しかし実際には、多くの人が地面をしっかり押せていません。
- 足裏の感覚が曖昧で、重心が前や後ろに逃げている
 - 骨盤や体幹で支えず、肩や首で力んでしまう
 - 靴や硬い床で感覚が鈍くなっている
 
その結果、自然な引き上げは起きず、筋肉を頑張って使うことで日常生活を送ることになります。
いつも力んでしまい、疲れやすくなるのも無理はありません。
引き上げ感覚がわかると
骨盤の中心に重心を置き、体幹で支えられると、体は自然に上に伸びます。
この感覚を持つだけで、次のような変化が期待できます。
- 姿勢が自然に整う
 - 呼吸が深くなり、心も落ち着く
 - 動きが軽やかになり、日常を力まず過ごせる
 - 体の内側から整い、代謝や血流も改善
 
引き上げ感覚をつかむために
ポイントは 「重心を骨盤の中心に置くこと」 です。
骨盤(土台)と体幹(コア)で支えることで、下方向への力を上方向へ効率的に伝えられます。
これにより、自然に軽やかで伸びやかな体を作ることができます。
ヨガとのつながり
ヨガでは、この「引き上げ」を意識するポーズが多くあります。
- 足で地面を押し
 - 骨盤と体幹で安定させ
 - 吸う息と吐く息、動と静、緊張と緩みの間
 
といった「間(あいだ)」のバランスに意識を向けることで、体と心の調和を実感できます。
まさに 重力との調和。
重力に逆らうのではなく、その力を借りることで、体も心も軽やかに整うのです。
私のヨガサロンでは、
「重心を骨盤の中心に置くこと」
そのために、骨盤を整えること、体幹を作ることを、とても、いやかなり重視しています。
これができると、実は、引き上がる感覚だけでなく、様々な体の不調も改善していきますよ。
軽やかに、しなやかに、動ける体を手に入れたいですよね。

